紙媒体でのTCニューズレター『冨田賢の新規事業のための賢’s 情報Station』の2015年12月号を発行!(特集:新規事業の発案のための情報収集のコツ 〜新聞スクラップを継続し、分類・整理する!〜、セミナー情報&開催報告、他)

紙媒体でのニューズレター

『冨田賢の新規事業のための賢’s 情報Station』

の2015年12月号を発行いたしました!

巻頭特集:『新規事業の発案のための情報収集のコツ

            〜新聞スクラップを継続し、分類・整理する!〜


当社は、電子メールのメールレター(配信申込とバックナンバーはこちら!)に加え、

毎月1回、紙媒体で4ページのニューズレターを発行しております。

 

巻頭特集や、セミナー開催報告・開催情報、

冨田賢からのメッセージを掲載しています。

 

画像や写真満載です。是非、ご覧ください♪

 

★2015年12月号のニューズレターのPDFファイルは、こちら!TC newsletter2015_12

 

なお、コンサルティング先企業の皆様には、印刷業者

で印刷したものを、5~10部ずつ、

ご郵送させていただいております。

 

<ニューズレターの中身の画像も掲載します!>






【巻頭特集のテキスト・データ】

新規事業の発案のための情報収集のコツ

〜新聞スクラップを継続し、分類・整理する!〜

■新聞スクラップが非常に重要!

 新規事業を立ち上げるためには、情報を集めることがまず何より重要です。自分の頭の中だけでは、企画は生まれません。世の中の流れ、他社の動きを良くウォッチすることが必要です。

 私はよく、日経新聞をはじめとする新聞を毎日、習慣として、スクラップすることをお勧めしています。しかし、それを、きちんと継続する方があまり多くないことも実状です。(私は、日経新聞のスクラップは、19歳の頃から、20年以上続けており、現在は、日刊工業新聞、フジサンケイビジネスアイ、その他の雑誌でも行っています。)

 たとえば、IoTの情報についても、それらの新聞情報として、相当の量を取ることができます。

 新聞をまったく読まないという方は少ないと思いますが、記事をなんとなく、散発的・単発的に、バラバラに見聞きしているだけでは、新規事業の企画につなげていけません。

 

■情報を分類・整理することが必要!

 大切なのは、何らかの軸やカテゴリーで分類して、整理していくことです。

 「情報の整理、できていますか?」ということが重要なのです。

 例としては、私の場合、スクラップした記事を、IoTやアライアンス、取引先関連、経済情勢など分けて、個々の記事の位置づけを把握していく形です。そういったことを、粘り強く、続けていると、新規事業の方向性が必ず見えてきます。

 全くダメなのは、新聞を読まないこと、スクラップを継続して行わないことですが、次にダメなのは、読んではいるけど、記事を分類・整理していないことです。

 

■調べるだけでなく、アウトプットする!

 さらに、重要なことは、アウトプットする!ということです。調べてばかりではダメで、自分なりの軸で、新規事業の方向性のストーリーを作って、社内会議やビジネスプランコンテストに出したり、人にともかく話して発表してみて反応をみたりということをするべきです。インテリ層の方の中には、調べたり、知識を吸収したりするのは得意だが、アウトプットしていないために、成果に結びつかないという方もいらっしゃいますので、注意が必要です。

 

 

新聞スクラップによる情報収集と企画へのつなげ方

①継続して、コツコツ、スクラップする。

②何らかの軸、カテゴリーで、分類・整理する。

③自分なりのストーリーを作る。そして、アウトプット。

 

■ムック本や雑誌の特集も有効!

 それから、日経BP社やその他の出版社が出しているムック本(特集本)もバカにしてはいけません。これは、過去に出た新聞記事を何らかのテーマでまとめ直してくれているわけですので、整理の手間も省け、役立ちます。

 専門的なテーマやビジネストピックスを取り上げている雑誌も、参考になります。なぜなら、編集長・記者の目線を、雑誌の価格だけで、代用することができるからです。

 

■ネット検索だけの危険性!

 最後に、ネット検索だけの危険性について触れておきたいと思います。新聞は紙で読まずに、ネット検索で見ているという方も増えていると思います。しかし、ネット検索は、すでに調べようとするキーワードがわかっている場合の検索だけとなってしまいます。

 新規事業立ち上げの方向性の探索では、自分がすでに問題意識として持っていることだけでなく、世の中の流れの中で、何が今これからの時代にニーズがあるかなどを先入観なく探索して、検索するためのキーワードを探すことが必要です。

 

■新聞スクラップをバカにせずに継続しよう!

 紙媒体での新聞は、自分が選んだものも、選んでいないものも、一方的に、網羅的に、情報が入ってきます。ここで、情報収集をして、軸を作ってから、詳しく、ネット検索をして、その上で、自分の頭で考えてまとめる、というステップを経るべきです。レコメンド機能も、結局、自分の過去の検索状況に合わせたものとなりますので、やはり自分の興味だけに偏ってしまいます。

 やはり、地道に見えるかもしれませんが、紙媒体の新聞を丹念に、テーマなどを設定して、分類しながら、スクラップを継続することが何より重要だと思います。それが、実は、新規事業立ち上げ成功への近道だとも言えます。

 

By Satoshi Tomita

冨田 賢 (とみた さとし)

Satoshi Tomita, Ph.D.

株式会社TCコンサルティング 代表取締役社長
博士(政策・メディア)

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