CVCの設立形態についての解説

EXPLANATION ABOUT CVC FORM

CVCの設立形態に
ついての解説

CVC活動を始めるにあたり、その形態は4パターンあります。ここでは、それらの特徴とメリット、デメリットの比較等についてまとめています。CVC設立にあたっての参考にしていただけたらと思います。

CVCの設立形態の
4つのパターン

Forms of establishment

CVC投資を行うためのスキームとしては、下記の4つがあります。当社では、効率性やガバナンス、人員・ノウハウの確保の観点から、外部ベンチャーキャピタルと組む形であるパターン3の形態をお勧めしております。

詳細については、お問い合わせをいただくか(お問い合わせは、こちら)、または、冨田賢の著書『新規事業のためのCVC活用の教科書~オープン・イノベーションのための実践ツール』(総合法令出版、2020年2月発刊。こちら)をご覧いただけましたらと思います。

パターンの内容 補足説明
パターン1
自社の本体勘定で、直接投資を行う。 経営層の時間・労力の無駄が発生する。VC投資のノウハウが不足する。アナウンスメント効果などがない。
パターン2
自社で子会社のベンチャーキャピタル会社を設立する。 費用がかかりすぎる。人材採用も困難であることが多い。
パターン3
自社専用の新規事業開拓のためのベンチャーファンドを、外部VCとともに設立する。 専用ファンドの形。最も推奨される二人組合の形態。
外部VCを活用してノウハウをもらいつつ、自社も運営にかかわることで、新規事業につなげやすくなる。
パターン4
複数の投資家が投資するベンチャーファンドに、他の投資家とともに、LP(Limited Partner)として出資し、運用を任せる。 自社の新規事業とは関係のない分野に投資される可能性がある。また、良い案件が来ても、自社がコラボできない可能性がある。
  • パターン

    1

    本体から直接投資する

  • パターン

    2

    子会社のVCを設立する

  • パターン

    3

    外部VCと専用ファンドを設立する

  • パターン

    4

    VCファンドに
    他の投資家と共同で投資する

外部VCを活用する場合と
自前で行う場合の比較

外部VCを活用する場合(パターン3)と自前で本体勘定から投資する場合(パターン1)を比較すると、次のようになります。

外部VCを活用する場合 自社の本体勘定で行う場合
VC投資のノウハウ 外部VCから提供してもらえる。 自分たちで、試行錯誤しながら、積み上げなければならない。
人材採用の必要性 不要 必要となるケースが多い。
ファンドの管理業務 外部VCが行う。(一部、LPが行う作業も…) すべて自分たちで行わなければならない。
外部への
アピール
外部VCと二人組合を設立することで、対外的にアピールできる。 なかなか明確な対外的なアピールにならない。

他の会社と一緒にLP出資で
ファンドに出資することの
メリット・デメリット

他の複数の投資家と一緒にLPとしてファンドに出資することを検討されている方もいらっしゃると思いますが、次のようなメリット・デメリットがあります。当社としては、やはり、自社専用のファンド(二人組合)を設立することをお勧めいたします。

複数の投資家でのファンド
(他社と共同ファンドにLP出資)
自社専用ファンド(二人組合)を設立
ターゲット以外に投資されてしまう可能性 自社と関係のない分野・企業に投資されてしまう可能性あり。 自社と関係のない分野・企業に投資されてしまう可能性なし。このことが大きい意味あり。
他の投資家と投資先との協業で取り合いになる可能性 他の投資家と良い案件との協業機会の取り合いになる可能性あり。 他の投資家と良い案件との協業機会の取り合いになる可能性なし。
少額だけの出資にできるか 1口だけなどの少額出資が可能。 ある程度の金額を出す必要がある。
ファンド総額を大きくすることの可否 複数の投資家で、大きなファンドを作れ、分散投資がより一層可能。 自社が出せる金額のファンド総額となる。

追加的なCVCに関する基礎知識は、
下記をご覧ください。

CVCファンド設立までの流れなどについては、
下記をご覧ください。

CVCファンドの設立にご興味がある方は、
下記から、お問い合わせください。

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