紙媒体でのTCニューズレター『冨田賢の新規事業のための賢’s 情報Station』の2016年1月号を発行!(特集:新規事業発案では「これ、いいね!」を大切に!セミナー情報、他)

紙媒体でのニューズレター

『冨田賢の新規事業のための賢’s 情報Station』

の2016年1月号を発行いたしました!

巻頭特集:『新規事業発案では「これ、いいね!」を大切にする!


当社は、電子メールのメールレター(配信申込とバックナンバーはこちら!)に加え、

毎月1回、紙媒体で4ページのニューズレターを発行しております。

 

巻頭特集や、セミナー開催報告・開催情報、

冨田賢からのメッセージを掲載しています。

 

画像や写真満載です。是非、ご覧ください♪

 

★2016年1月号のニューズレターのPDFファイルは、こちら!TC NewsLetter_2016_1

 

なお、コンサルティング先企業の皆様には、印刷業者

で印刷したものを、5~10部ずつ、

ご郵送させていただいております。

 

<ニューズレターの中身の画像も掲載します!>




<巻頭特集のテキスト>

新規事業発案では、「これ、いいね!を大切にする!

 

皆様、新年、明けまして、おめでとうございます。

今年も、新規事業立ち上げ、がっちり、取り組んでいきましょう。

 

■  ワンフレーズで、「これ、いいね!」とわかる企画を!

 さて、新規事業のビジネス企画を作るにあたっては、「これ、いいね!」と一言で、シンプルにわかる内容になっているか大切です。

 私は、多くの企業さんで、新規事業の企画内容をお聞きすることが多いですが、何が売りで、何がメリット、強みなのかがはっきりわからないものをお聞きすることがあります。

 やはり、ワンフレーズで、「これ、いいね!」とわかる企画を作ることが重要です。こねくり回したかのような企画は、結局、シャープにメリット、強みが出ていないため、成功しにくいです。

《テレビの字幕スーパーも16字まで!人間がパッとわかる文字数です!》

 

■  わかりにくい企画は、最後の営業面でも苦労する!

 経営、特に、経営管理は、仮説検証の繰り返しによるロジックの積み上げだと言えますが、新規事業の最初の発想は、演繹的に考えて、シンプルに、良さがわかることが重要です。

 しかも、ぱっと、メリット・強みがわかる内容になっているか?ということは、最後の営業展開にも、大きな影響があります。「これ、いいね!」とすぐに伝わらない企画の場合、最終、営業マンが営業をする時にも、説明・説得に時間がかかり、手離れの悪い商材となってしまいます。また、ネット広告をするにおいても、ぱっと、わかる内容のほうが、注文を受けやすくなります。

 

■  ネーミングで成功したダイエットサプリ会社

 たとえば、「これ、いいね!」で成功している事例としては、株式会社グラフィコ(長谷川純代社長)のダイエットサプリ「なかったコトに!」があります。同社は、東証マザーズに上場する予定のようですが、まさにひと言でわかるネーミングで勝った面があると思います。

 その他、最近の「がっちりマンデー」というテレビ番組でも、四国の会社で、学生服のリサイクルの事業が伸びている会社「さくらYa」が特集されていました。学生服は、案外、高いわけですが、子供の成長や卒業で、サイズが合わなくなったり、不要になったりするわけですので、地域の学校の学生服の中古品の流通は、メリットがありますね!「これ、いいね!」の事例になるのではないかと思います。

 

■  需給ギャップが生まれる時に、ビジネス・チャンスが生まれる!

 「需給ギャップが生まれる時に、ビジネス・チャンスが生まれる!」ということは、私の本にも書いていることですが、ニーズ(需要)はあるが、供給されていないサービスや製品を見つけるようにしましょう。その際にも、「これ、いいね!」と一言でわかるような企画内容になっているかをチェックしてみましょう!

 なお、もう一つ、その際には、お客様が「これあったら、いいね!」と思っているだけでなく、「お金を払ってでもやってほしい、それがほしいというほどの強さのニーズになっているかどうか」も、合わせて、チェックしましょう!

 

■  固定概念にとらわれないことが大切!

 最後に、「これ、いいね!」を発案するためには、「固定概念にとらわれないことが大切」と言えます。

 航空業界は、日米欧ともに、高級志向だったため、固定概念に囚われている航空業界の人は、LCCの発想を出せなかったが、サウスウエスト航空の創業者は、安くてシンプルなコーヒーショップに並ぶ人の列を見て、演繹的に発想し、“こういうものを求めている人がいるはずだ!”と考えて、発想できたことは、私が普段よくお話をしている通りです。LCCも、「これ、いいね!」になっています。

 

《参考》

 「認知的に近いところには、本当に有望な収益機会はない」ということについては、下記のハーバード・ビジネス・レビューに掲載されています

ダートマス大学MBAの准教授 Giovanni Gavetti氏

HARVARD BUSINESS REVIEW(2011年)

『The New Psychology of Strategic Leadership』

(日本語版2013年1月号)

『戦略リーダーは心理学者であれ戦略に連想は欠かせない』

 

■  こねくりまわした企画ではなく、シンプルに「これ、いいね!」

 新規事業立ち上げの企画を作るにあたっては、あれこれ、理由付けをした(“こねくりまわした”)企画ではなく、一言で、「これ、いいね!」となっているかを大切にして、発案・構築をしていきましょう!

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以上です!




冨田 賢 (とみた さとし)

Satoshi Tomita, Ph.D.

株式会社TCコンサルティング 代表取締役社長
博士(政策・メディア)

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